2025年9月25日木曜日

珈琲焙煎ドラムの修理依頼~作業前写真~

†溶接:修理†



【内容】
「今回の依頼は
珈琲焙煎ドラムの修理依頼です。

コチラの事例も
何度もご紹介していますので
何度も恐縮ですが
今回も最初から長文でご紹介いたします、

お時間の余裕のある時に
暇つぶしに呼んで頂けると幸いです。

(何度もと言いましても
毎回違うもので
何個も行っているという事です)

先ずは事の成り行きから
ご説明いたします。

アルミ鋳物製のドラム本体の中心に
ステンレス製のシャフトを通して
ドラム内の軸が通る穴に
ネジが切ってあり

ボルトを締めこむことにより
シャフトを押して固定する方法で
シャフトが動かないようにしている
商品です。

通常運転の回転と振動により
緩んでは締め直しを繰り返していると
どうしても
柔らかいアルミ鋳物のメスネジの山が
傷んできてしまい

ボルトが空回りして
締め上げる事が出来なくなり
シャフトをボルトで押すことが出来ず

ガタガタになってしまい
挙句の果ては
ドラムも空回りしてしまうのです。


さあ、ここからが本番です。

ステンレスとアルミ鋳物が
溶接出来れば良いのですが

金属の相性と致しまして
ステンレスと
アルミ鋳物は融合致しません、

そこで
ステンレスのフランジを製作して
アルミ鋳物と共に穴をあけて
サンドイッチして
ネジで締め上げるという苦肉の策で
再固定致します。

これで
しばらくは問題なく使用できますが
最初に書いた通り
柔らかいアルミ鋳物の方が
負けて来てしまい

穴が広がったり
痩せて来てしまって
緩んできてしまうケースが
数年後に起きてしまうようです。

(使用頻度によりますので
再修理依頼が来ない物もあります)

次回
作業後の写真と追加した説明文、
コメントで掲載いたします。」
See you next 

【依頼地⇒東京都】
【依頼品⇒珈琲焙煎ドラム】
【依頼内容⇒軸の緩みの修理】
【材質⇒アルミ鋳物・ステンレス】
【接合⇒TIG溶接】
【取引方⇒ご来店】
【納期⇒持ち帰り】
【依頼主⇒珈琲豆・珈琲周辺機器輸入販売会社】

一旦2019年までの
順番での掲載は終了いたしましたが
本日のように
ご注文頂けなかったものや
修復不可と判断に至ったもの

少し変わった珍しい物や
長期作業に及んだものなどを
今後は掲載していこうと思います。

2020年からは
コチラ
から見て頂けると嬉しいです。

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